【まんさくの花 純米大吟醸 生原酒 愛山&雄町】
【まんさくの花 純米大吟醸 生原酒 愛山&雄町】
秋田県横手市は、昔から良質な酒造好適米の産地として知られます。
日の丸酒造の創業は、元禄2年(1689年)…
秋田藩主•佐竹公の紋処が「五本骨の扇に日の丸」であったことにちなみ命名されました。
出典http://tohoku-sakurakaido.jp/sakagurakaido/sakagura/view/64
雪深い奥羽山系の良質な伏流水と、好適米を使い…
300年以上も続く、酒造りを護り伝えてきました。
秋田流寒仕込みでの長期発酵によってお酒を醸し、”槽絞り”を行います。
今回の御紹介は、一年に一度のみ純米大吟醸生原酒のご案内になります。
●「まんさく」…春一番に咲く花●
日の丸酒造の代表的銘柄といえば、なんと言っても「まんさくの花」…
春一番に咲くマンサク(万作・満作)は、たくさんの花をつけることから…
作物の豊年満作の願いを込めて、人々に古くから親しまれてきました。
日本の国には、四季があります。
春は田植え、稔りの秋は稲刈り…
水稲農耕こそ日本文化そのものであり、國酒である所以です。
たった一粒の種籾から、稲は二千粒も三千粒も実をつけます。
まんさくは、稲の豊穣に感謝する花としても知られています。
一年で最も寒い時期ですが、梅がほころび始めるなど…
立春を迎え… 寒さも和らぎ、陽射しは伸びていきます。
・菅原道真公(白太夫)「梅一鉢」
東風吹かば 匂いおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春なわすれそ…
渡會 春彦
(…稲作と水を伝えたとされるは、伊勢神宮 度会神主の祖)
春の訪れと共に まず咲く花々… 見えない根っこのお陰です。
自然とは… 至善に通じていて、大きな愛に抱かれています。
今春も、年一度となる待望の「まんさくの花」が届きました。
素晴らしい香りと、甘味・酸味が とても印象的な一本です。
●純米大吟醸生原酒 “雄町” ●
雄町は、酒造好適米の始祖とも云われています。
現存する酒米の半分以上が子孫とされています。
源流たる「雄町」には、どの米にも代えがたいほど魅力があります。
一見クリアーな印象ですが、後味に甘みや酸味など厚みを感じます。
香りには、湧き上がってくるような層の厚さがあります。
雄町には、地元の秋田流花酵母(AK-1)を使用しています。
この酵母は、低温で長期発酵させると心地よい吟醸香と美しい酸味を出すのが特徴です。
特に 雄町とAK-1の組み合せは相性が素晴らしく、魅惑的な香りと酸味を併せ持ちます。
平成3年、AK-1を使ったお酒が驚異の確率で金賞を受賞して話題となり…
その後、協会15号酵母として採用されたというエピソードがあります。
芯のある酸味、馥郁たる吟醸香と透き通るような凜とした味わい…
力強さと爽やかさを兼ね備えた、蔵元イチオシの純米大吟醸です。
酒米……岡山県産 “雄町”
精米歩合……45%
アルコール度……16%
日本酒度……1.0
酸度……1.7
アミノ酸度……0.8
酵母……秋田流花酵母(AK-1)
●純米大吟醸生原酒 “愛山” ●
「愛山」は「雄町」の多重交配種です。
吸水性に秀でた雄町を、さらに上回る抜群の吸水性を持っています。
反面、米粒の柔らかさなどから、特に繊細な酒造りが求められます。
非常に溶けやすいので、お米の甘みがしっかり出ます。
熱狂的なファンが多く、雄町や亀の尾よりディープな世界です。
愛山の吸水速度は、全酒米の中でも1、2を争うほど早いです。
心白(しんぱく・でんぷん質の白い塊)が非常に多いためです。
でんぷん質が多いので、よく溶け、甘みがしっかり出るのです。
こちらは、全量小分けにして洗米する限定吸水という伝統技法を用いて洗米と吸水を行なっています。
酒蔵では かなり精密な吸水管理をしていますが、それでも愛山の洗米と吸水は特に気を付けています。
手間暇を惜しまずに、フルーティな酒質と穏やかながらも愛山の特徴である上質な甘みを引き出します。
穏やかながらも、華やかで美しい酸が味わいに彩りを与えます。
すっきりしているのに、上品な甘みをぜひ一度ご体験ください。
酒米……兵庫県産 “愛山”
精米歩合……45%
アルコール度……16%
日本酒度……0
酸度……1.4
アミノ酸度……0.9
酵母……M310
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