【「若戎」 純米吟醸 “神の穂” 無濾過生原酒 】


【「若戎」 純米吟醸 “神の穂” 無濾過生原酒 】

蔵の創業は、嘉永6年(1853年)

…黒船が浦賀に来航した年です。

7代目・義左衛門が藤堂藩より酒造りの印札を受け、酒造業を開始。

若戎酒造【笑顔に乾杯!!WAKAEBIS】 - YouTube

それまで蔵元の重藤家は、お伊勢参りの初瀬街道沿いにあった現在の地で「たわらや」という旅館を営んでいました。

筋向かいにある造り酒屋「蛭子屋」から、ある日「居抜きのままで商売を取り替えてはくれないか」と懇望されます。

これを受けて、酒造りの第一歩を踏み出しました。

「若戎」という酒銘は、一つには蛭子屋の経営者が若いエビスに変わったこと。

女性「向け」ではなく「主役」の商品を 酒蔵8代目が探った顧客ニーズ | ツギノジダイ

出典https://smbiz.asahi.com/article/14017939

二つには、新年に若者が戎の面を被り福徳開運・商売繁盛・家内安全を祈念し…

若水の福茶を飲み酒を酌みかわす「初戎」という風習がこの地にあったこと。

また、伊賀出身の俳聖”松尾芭蕉”が詠んだ句「年はみな人にとらせていつも若戎」にちなみ名付けられました。

(”若戎”は、伊勢神宮 度會神道の ”常若”にも通じています)

 

●仕込み「いのちの水 いのちの米」●

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仕込み水には、関西の軽井沢と呼ばれる標高800mの青山高原から流れる軟水の伏流水を使用。

原料米は、優良米の産地である地元伊賀の専属農家と契約して栽培された《三重山田錦》《ヤマヒカリ》など…

これらを、平均精米歩合58%まで磨いて釀されています。

悠久の古から”真名”(神水)と呼ばれた、山々からの神水。

(※日本の水に付けることを許された、最高の尊称です)

「花開ハ真名井ノ水ヲ結ブトテ 藤岡山ハアカラメナセソ」
度会元長 神祇百首

”いのちの水”を授けたとされるのは “天村雲命”…

伊勢神宮では、度会神主の祖とも伝えられます。

神々のルーツでもある「いのちの米、いのちの水」…

湧水を守ろう!湧水とは何か、その利用方法を知る | 水と健康の情報メディア|トリム・ミズラボ - 日本トリム

豊かな自然に育まれた米、清らかな水があっての故郷…

…日本酒造りの原点です。

また、若戎が特徴的なのは中村貢杜氏が確立した酵母使いの妙技です。

何十種類もの酵母を駆使し、その酵母の特徴を最大限に発揮させます。

たとえば「義左衛門」はタンク30本ほどを仕込みますが、なんと十数種類もの酵母を使います。

搾り終えたところで全体をひとまとめにして、若戎の代表銘柄「義左衛門」を造り上げています。

平成8年度(1996年度)からは、すべて本醸造以上の特定名称酒だけを醸す蔵となりました。

…そのうちの8割が純米酒です。

原料米から出荷まで… 誤魔化すことなく真剣に取り組み、品質を追求し続けています。

 

●神の穂とは…●

今回、使われた酒米は「神の穂」…

この「神の穂」は、神々が日本を創った「国生み神話」の舞台となった三重県より誕生しました。

地元、伊賀の地で生まれたことから…

「神の田で穫れた、素晴らしい米」

…感謝の意味を込めて「神の穂」と名づけられました。

知らないの? 日本酒でよく聞く「新酒」について 【日本酒の基礎知識】 - dressing(ドレッシング)

越南165号と、中部酒97号 (夢山水)の交配により誕生したお米です。

稲が倒れにくく 、神の穂で醸された酒は旨味ある優しい味わいです。

神様を今に伝える水と土が生み出した、三重県が誇る酒米「神の穂」。

鈴鹿山脈の清らかな伏流水で、最高の酒造技術で醸された純米吟醸…

無濾過生原酒らしくジューシーな味わいながら、キレの良い後味…

希少な三重県の酒米「神の穂」100%で醸された特別な一本です。

全て三重づくしであり、香り良く旨味ともに素晴らしい味わいです。

 

伊勢神宮といえば、御蔭様。

御神酒(おみき)とは?読み方や御神酒に使われるお酒の種類、飲み方・作法を紹介 - 酒みづき

しあわせは、 お蔭様への感謝のこころから…

『五月雨(さみだれ)そそぐ”山田”に
早乙女(さおとめ)が 裳裾ぬらして…
玉苗(早苗さなえ)植うる 夏は来ぬ 』

早苗(サなえ) 皐月(サつき) 早乙女(サおとめ) 五月雨(サみだれ)…  

田んぼ、稻作にまつわる言葉の頭には『サ』の音が付きます。

皐月の皐の字は「神に献げる稻」 の意味があるとされます。

お酒・左党の『サ』は、田植えに関する接頭語でもあります。

(※外宮・豊受大神を祀る山田は左側通行、内宮は右側通行です)

“山田錦”は、「酒米の王」として知られますが…

親株にあたる「山田穂」の発祥地こそ、三重県の伊勢山田(度會)なのです。

元々、山田(度會)の「神宮齊田」で栽培されていた稲穂が起源とされます。

いついつまでも山靑き水淸き故郷… 
そして四季とともに有る日本の国…

“山田”の地とは、日本の原風景… 皆様の心にある故郷です。

神々が集う、心の故郷で醸された”若戎”…

その “神の穂”を、是非 お楽しみ下さい。

原材料……米(三重県産)・米麹(三重県産)
使用米……神の穂100%
アルコール……16度
精米歩合……60%

 

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