【雪中梅 “大吟醸” 】
【雪中梅 “大吟醸” 】
明治30年(1897年)創業…
丸山酒造場は、新潟県上越市三和区塔ノ輪 “真定寺山” と呼ばれる山の麓にあります。
出典https://www.nishikiya-sake.com/list/maruyama/
目前に田が広がり、夏場は裏手の里山に蛍が飛び交い…
厳寒となる冬には、1mを越える雪が降り積もります。
厳しさのなかに、四季折々の美しい自然の幸と共にある蔵元です。
新潟には約90の酒蔵がありますが、その大半の酒が淡麗辛口です。
されど、雪中梅は「甘口」で美味しい綺麗な酒質で知られてます。
●昭和を代表する「幻の酒」●
「越乃寒梅と雪中梅 …幻の銘酒」
日本海側にあって… 山と川に恵まれている新潟県は、日本一の米処として知られます。
地酒ブームの牽引者ともなった “越乃寒梅”&”雪中梅” …
あまりにも有名であった、新潟を代表する二大銘柄です。
「淡麗辛口」といえば「越乃寒梅」…
綺麗な「甘口」といえば「雪中梅」…
当時… 双方ともに酒質の高さは、 酒徒から圧倒的な支持を受けました。
昭和を代表する “幻の酒” として、入手困難な時代が長らく続きました。
( ※当店は正規特約店として、双方の蔵元とともに酒史を歩んできました )
冬の象徴である「雪」を超えて…
春の訪れに咲く「梅」が相俟り…
名前通り綺麗な「雪中梅」です。
「長い冬を越えて咲く梅の花のように…
飲み手を和ませるような美味しい酒を…」
蔵の敷地内に湧く、井戸水を仕込み水に使用しています。
代々より、受け継ぎ護ってきた”いのちの水”…
大切な水源を護るため…敢えて造る量を制限…
昔ながら、しっかりと手間暇かけて醸します。
昭和の酒史を紐解くとき… そして今も同じく…
新潟だけでなく、日本の代表銘柄と云えるお酒です。
●いのちの水… いのちの米…●
御紹介の雪中梅大吟醸は年に一度、11月にしか出荷されない限定酒です。
今季は、10数年ぶりに兵庫県三田産「山田錦」を使用…
自家井戸の超軟水で仕込まれた、少量生産の大吟醸です。
ちなみに最高米として知られる兵庫県産「山田錦」とは…
“ 天照大神 ”を祀る、伊勢 “山田 (度會)” の稲穂が起源です。
山田穂を母に…大正12年、兵庫県で交配され誕生しました。
(「杜氏」も、神宮 “度會”の「刀自」が起源とされます。)
●蓋麹法…手間暇かけて醸す酒●
日本酒の造りで、最も重要とれる麹造り…
機械化が進む現代だからこそ、人の手で…
手間暇を惜しまず、「蓋麹法」(箱麹法)によって”麹造り” を行っています。
米質に合わせて調整しながら原料米に水を吸わせ…
甑で蒸し、所定の温度で種麴をつけて寝かせます。
蒸し米を”麹蓋” と呼ばれる、木製の小さな箱に分けて…
積み替えしながら完成させる伝統的な麹の精製法です。
麹作りに要する時間は、50時間以上に及ぶとされます。
また、この蓋麹法は主に最高級酒に用いられる技法です。
技術研鑽と伝承を目的として、酒類鑑評会出品のために仕込まれた大吟醸…
一回の仕込みは、600キログラムという少量で行います。
特別の麹室を使い、他のお酒と区別し管理している一本。
秋の関東信越国税局酒類鑑評会に於いて…「金賞」を受賞し続けているのも実力の表れです。
厳冬期に醸した大吟醸酒を熟成させて…香気漂いながらもスッキリときれいに仕上げています。
昭和時代、人気に乗じて生産数を増やさなかったのは…
「酒は心で造る」という、酒造りの精神を嗣ぐからです。
井戸の水を枯らしてしまっては、酒造りを続けることはできません。
蔵元の酒造りへの思いや、伝統を守り抜く…
不変な甘口の一本を、是非味わって下さい。
産地…………..新潟県 (上越市)
蔵元…………..丸山酒造場
使用米……….山田錦
精米歩合…… 40%
アルコール…15.8度
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