【白鴻『のろり』特別純米】
【白鴻『のろり』特別純米】
明治20年に創業、広島県呉市に蔵を構える盛川酒造は 小さな酒蔵です。
創業当時の代表銘柄は「盛鶴」、その後「白鴻」ブランドが誕生しました。
白鴻(はくこう)とは、「白い大きな鳥」を指す総称です。
純白清楚な ”おおとり”が鴻図(こうと:大望の意)を抱いて…
力強く羽ばたき、大空に舞い上がっていく気概を表しています。
●「のろり」とは…●
蔵元の近くに、標高839mの野呂山という山があります。
その「野呂(のろ)」と、どこまでものろのろ飲める軽やかをかけて「のろり」と名付けられました。
決して主張しすぎることなく、料理と共に楽しめ 飲む人を和やかにする名脇役の意です。
その根底にあるのは極軟水の“仕込み水”(神水)と、広島杜氏伝統の「軟水醸造法」です。
山々から ゆっくり歳月をかけて、地中を廻り自噴する極軟水(神水)…
湧水は、山麓の人々に恵みをもたらす神として崇敬を集めてきました。
”いのちの水”… “いのちの米”…
山々からの「神水」は、 日本の大地とともに稲作を育んできました。
「花開ハ真名井ノ水ヲ結ブトテ 藤岡山ハアカラメナセソ」度会元長 神祇百首
”いのちの水”を授けたとされるのは “天村雲命”…
伊勢神宮では、度会神主の祖とも伝えられます。
…酒蔵の使命とは、水源である鎮守の杜を護り伝えることでもありました。
御紹介の「のろり」は華やかすぎることなく、飲むほどに味わいがあり いくらでも飲める キレのある酒です。
蔵主の実弟である盛川元晴杜氏と力を合わせ、料理と供に楽しめる主張をしすぎないお酒を造り続けています。
●ラベルに描かれたのは地元の姿…●
お水は野呂山の伏流水、お米は地元に根差した酒米…
「兎追いし彼の山 小鮒釣りし彼の川 夢は今もめぐりて 忘れがたき故郷…」
いついつまでも山青き水清き故郷… そして四季と共に在る日本の国。
「しあわせは、お蔭さまヘの感謝のこころから…」
本来、地酒のあるべき姿をラベル絵で表しています。
コットン和紙を使用した、野呂山の形ラベルの形状。
切り抜かれた白い鳥、鳥のラベルと山のラベルの2つがお互いを引き立てます。
淡い色合いで野呂山の雰囲気を出し、地域性を独自の世界観で演出しています。
●「白鴻 のろり」四段仕込みの味わい●
ガス感・低アルコール・爽やかさ、そして存在感もあります。
四段仕込み、しかも加水していない低アル原酒(13度)です。
四段仕込みとは…
醪を仕込む際、一般的な三段仕込みに加えて、さらに四段目を仕込むこと。
四段目に追加したのは、日本が誇る古来の発酵文化でもある「甘酒」です。
軽快なガス感、ほわっとした旨味(甘み)を感じられます。
ミルキーで、ヨーグルトのような乳を感じるふくよかな立ち香…
また、白ブドウやメロンといった爽やかな香りも感じられます。
味わいは 広がりすぎることがなく、さらりと引いていきます。
甘みの後 すぐに酸がまとめるキレの良さは、まさしく名脇役です。
アルコール度数……13度
日本酒度…… -0 1.
酸度……1.8
原料米 ……中生新千本 60% 6号系
精米歩合 ……60%
使用酵母……6号系自家酵母
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