【 伊賀猿 IGAZARU 純米吟醸 720ml】
【 伊賀猿 IGAZARU 純米吟醸 720ml】
蔵の創業は、嘉永6年(1853年)
…黒船が浦賀に来航した年です。
それまで蔵元の重藤家は、お伊勢参りの初瀬街道沿いにあった現在の地で「たわらや」という旅館を営んでいました。
筋向かいにある造り酒屋「蛭子屋」から、ある日「居抜きのままで商売を取り替えてはくれないか」と懇望されます。
これを受けて、酒造りの第一歩を踏み出しました。
[若戎」という酒銘は、一つには、蛭子屋の経営者が若いエビスに変わったこと。
二つには、新年に若者が戎の面を被り福徳開運・商売繁盛・家内安全を祈念し…
若水の福茶を飲み酒を酌みかわす「初戎」という風習がこの地にあったこと。
また、伊賀出身の俳聖”松尾芭蕉”が詠んだ句「年はみな人にとらせていつも若戎」にちなみ名付けられました。
(”若戎”の言の葉は、神宮 度會神道の ”常若”にも通じています)
●三重県の良品プロデュース●
三重県の良品をプロデュースする、地域商社「三重問屋」と…
“忍者の里” 伊賀市の老舗酒蔵「若戎酒造」とのコラボから誕生。
今回は、「伊賀猿 IGAZARU」を御紹介します。
2024年秋、令和の大改修により醸造環境を一新…
良質な日本酒を醸す若戎酒造と共同開発を実施。
故郷の三重に根ざす、ブランドを立上げました。
若戎酒造の杜氏、高松誠吾杜氏の卓越した技術と知識により生み出された「伊賀猿」…
三重県が誇る豊富な食材と合わせて楽しめるよう仕上げられています。
●伊賀猿 IGAZARU●
「伊賀猿」とは…
それは、神々の故郷 “伊賀” の素材に こだわり…
先人から受け継いできた酒造りの想いを繋ぐ酒。
“忍者の里” としても、世界的に有名な三重伊賀の地…
当時活躍した忍者衆の大将に「木猿」という人物がいたと、いくつかの文献に記載されています。
木猿は忍術の名人として知られ、木から木へと猿の様に飛び廻る姿から「木猿」と呼ばれました。
このように「猿」という言葉には優れた忍術使い(技術者)への尊敬の念が込められていたこと…
同じく、重藤家の初代当主「俵屋三之烝」から受け継がれた伊賀の上忍と信条が重なり合うこと…
こうして若戎酒造の技への尊敬の念を込めて「伊賀猿」と命名されました。
●伊賀猿のこだわりと想い●
「伊賀猿」は、伊賀市にて栽培される「伊賀山田錦」を原料米とします。
酒米の王「山田錦」は、度会の「山田穂」を母としてつくられた品種です。
山田錦は、神宮 “山田 (度會)” の神田で栽培されていた稲穂が起源とされます。
また「杜氏」も、度会の「刀自」に由来すると云われます。
刀自とは女性を顕し、神宮”大物忌” ヘ遡ることができます。
伊勢國の風土記に曰はく、度會の郡と號くる所以は「天日別命」観地に出て参り會ひて曰ひしく「刀自に度り會ひつ」といひき…
(※三重県伊勢市… 明治九年まで度会県度会府)
昭和61年(1986年)、20年ぶりに三重県での《山田錦》の栽培を復活させた立役者こそ「若戎」です。
使用酵母は、三重県酵母である「MK-1」「MK-3」を独自ブレンド。
仕込み水は、伊賀盆地、室生赤目青山国定公園の山々から流れ出た軟水の伏流水を使用します。
●味わいへのこだわり●
「伊賀猿」を共同開発しているのは若戎酒造の重鎮、高松杜氏。
高松杜氏が経験の中で積み上げてきた酵母ブレンド技術を駆使。
三重県酵母である「MK-1」「MK-3」の2つの酵母を独自の割合でブレンド…
それぞれの持つ特徴が複雑に合わさった、他にはない味わいを実現しました。
若戎、そして高松杜氏らによる長年の経験とその確かな酒造りの技術…
同時に、先人たちの知恵と技術を現代へと繋ぐ味わいを目指しています。
伝統を重んじる若戎らしさと革新を併せ持つ、食に寄り添う日本酒です。
●大改修により生まれ変わった若戎令和蔵●
若戎酒造は、昨年9月に大改修によって空調設備を整え生まれ変わりました。
一年を通じ酒造りを行うことができる「四季醸造」システムを導入しました。
こちらの「伊賀猿」は、通年安定した酒造りを行うことができる…
新たな蔵で行う最初の共同開発事業によるオリジナル日本酒です。
三重の地酒の新たな一歩を踏み出す、世界で1つだけの日本酒を目指しています。
「皆で一緒に向上しよう、皆で一緒により良いものを造ろう」
初代若戎当主、伊賀「上忍」の生活信条を次世代に紡ぐ一歩となれば幸いです。
原料米……伊賀山田錦
酵母……MK-1 MK-3(三重県酵母)
精米歩合……60%
日本酒度……+2.0
酸度……1.5
アルコール……15度
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